1 接尾型代名詞(3)

*接尾型代名詞は動詞に付加されて、直接目的格補語の働きをします。

(例) يَجْعَلُهَا فِي سَلَّةٍ 彼はそれをかごの中に入れます。


2 強制対格語(2)

*強制対格語が文頭に立つと、その影響は、たとえ1語または数語で隔てられていても主語に及びます。

(例) لَكِنَّ فِيهِ شَقًّا كَبِيرًا しかし、その中には大きなヒビがあります。


3 動詞 دَخَلَ

*この動詞は、直接目的格補語をとることに注意してください。

(例) يَدْخُلُ الدُّكَّانَ 彼はその店に入ります。

*ただし、この動詞は前置詞をとることもできます。

(例) يَدْخُلُ إِلَى البُسْتَانِ 彼はその庭に入ります。


4 派生名詞(1)

*動詞 نَجَرَ [u] は「鉋をかける」という意味ですが、この課にはこの動詞と同じ語根を持つ3つの語が出ています。

(例) نَجَّارٌ 大工、家具職人/ مِنْجَرٌ 鉋/ نُجَارَةٌ 鉋屑

*このうち、最初の2語は特に興味深い形をしています。


5 職業名詞

فَعَّالٌ 型の語は、しばしばその動作を恒常的に行う人を表します。 نَجَّارٌ は「いつも鉋をかける人」、即ち「鉋かけ職人」「家具職人」「大工」を意味します。

فَعَّالٌ 型の語は多くの職業名を表すのに用いられます。既に جَنَّانٌ (庭師)や خَيَّاطٌ (仕立屋、裁縫師)を学びました。なお、後者は「縫う」を意味する語根 خيط فَعَّالٌ 型の名詞です。


6 道具名詞(1)

*接頭辞 مِ は、道具の名を表すために用いられます。 مِنْجَرٌ は「木を削る道具」即ち「鉋」の意味です。

*通常の語根の場合、道具名詞(または器具名詞)は次の音型をとります。

مِفْعَلٌ 型:(例) مِنْجَرٌ 木を削る道具→鉋

مِفْعَلَةٌ 型:(例) مِسْطَرَةٌ 線を引くための道具→定規

مِفْعَالٌ 型:(例) مِصْبَاحٌ 周囲を照らすための器具→ランプ、電灯


7 名詞の音型 فُعَالَةٌ

نُجَارَةٌ (鉋屑)は女性名詞です。「鉋かけの産物」や「鉋かけの結果」を意味します。


8 前置詞 بِ

*この前置詞は、場所や手段・方法などを表しますが、この課には後者の例が出ています。

(例) عَلِيٌّ يَنْجُرُ لَوْحَةً طَوِيلَةً بِالمِنْجَرِ アリーは鉋で長い板を削っています。

*なお、この前置詞は、常に後続の語と連続して書かれます。


9 前置詞 مِنْ

*この前置詞は、起点や起源、由来などを表します。

*この前置詞は、冠詞のついた名詞が後続すると、発音は مِنَ に変わります。

(例) اَلْمُسَاعِدُ يَلْقُطُ النُّجَارَةَ مِنَ الأَرْضِ 助手は床から鉋屑を拾います。