◆1 弱動詞派生形の動名詞
*この課には、第7課で学んだ弱動詞派生形の動名詞がたくさん出ています。
(例1) لَكِنَّهُ لِتَسْلِيَةِ الأَبْنَاءِ لاَ لِتَسْلِيَةِ الآبَاءِ [第2形 سَلَّى (慰める)の動名詞]
でも、それは子供を楽しませるためのもので大人向きではありません。
(例2) أَلَيْسَ السِّينِمَا مَكَانَ التَّضَاحُكِ والتَّسَلِّي ؟ [第5形 تَسَلَّى (楽しむ)の動名詞]
映画は笑いと娯楽のための場所ではないでしょうか。
(例3) نَحْنُ الأَبْبَعَةُ اتِّفَقْنَا عَلَى التَّلاَقِي هُنَا [第6形 تَلاَقَى (互いに会う)の動名詞]
私たち四人はここで会うことに合意しました。
(例4) فَأَعْطَيْنَا صَاحِبَنَا اثْتَيْ عَشَرَ دِينَارًا لِاشْتِرَاءِ التَّذَاكِرِ [第8形 اِشْتَرَى (買う)の動名詞]
僕たちは切符を買ってもらうために友人に12ディナール与えました。
(例5) أُلاَقِيكُمْ هُنَا عِنْدَ انْتِهَائِهِ [第8形 اِنْتَهَى (終わる)の動名詞]
それが終わった時、私はここであなた方と落ち合いましょう。
*なお、(例2)と(例3)は、 قَاضٍ 型活用の語に冠詞がついた時の語形です。詳しくは、第1巻第26課を参照してください。
◆2 基数
*基数の12は、男性形が اِثْنَا عَشَرَ で、女性形が اِثْنَتَا عَشْرَةَ です。
*既に第7課で述べたように、11から19までの基数は格変化しませんが、12だけは例外的に اِثْنَا または اِثْنَتَا が双数形変化します。なお、 عَشَرَ または عَشْرَةَ は不変です。
(例1) هَذِهِ اثْنَا عَشَرَ دِينَارًا [主格]
ここに12ディナールあります。
(例2) أَعْطَيْنَا صَاحِبَنَا اثْنَيْ عَشَرَ دِينَارًا [対格]
私たちは私たちの友人に12ディナール与えました。
(例3) الأَرْبَعُ بِاثْنَيْ عَشَرَ دِينَارًا [所有格]
4枚で12ディナールになります。
◆3 序数(2)
*1の序数が男性形は أَوَّلُ で、女性形は أُولَى であることは既に学びました。
*2の序数は、男性形が ثَانٍ で、女性形は ثَانِيَةٌ です。なお、 男性形 ثَانٍ は قَاضٍ 型活用をとります。
(例) إِنِّي أَتَيْتُ الآنَ لِلْمَرَّةِ الثَّانِيَةِ 私が今来たのは二回目です。
◆4 強制対格語
*強制対格語を用いた時は、後続の文は必ず名詞文でなければなりません。必要があって動詞文を後続させたい時は、強制対格語の直後に、三人称単数男性形の接尾型代名詞をおきます。
(例) لَسْنَا دَاخِلِينَ لِأَنَّهُ لَيْسَ لَنَا المَالُ لِذَلِكَ
私たちはそのためのお金がないので入場しません。