◆1 接続法の活用(了)
*既に第11課で学んだように、三人称複数女性形及び二人称複数女性形では、接続法は直説法と同じ語形をとります。
(例) يَشْرَبْنَ القَهْوَةَ 彼女たちはコーヒーを飲みます。[直説法]
يُحْبِبْنَ أَنْ يَشْرَبْنَ القَهْوَةَ 彼女たちはコーヒーを飲むのが好きです。[接続法]
*三人称複数男性形及び二人称複数男性形に添えられる「防御のアリフ」は、完了形の三人称複数男性形の場合と同様、接尾型代名詞が後続すると消滅します。
(例) يُحِبُّونَ أَنْ يُهَيِّئُوا الشَّايَ 彼らは紅茶を用意するのが好きです。
→ يُحِبُّونَ أَنْ يُهَيِّئُوهُ 彼らはそれを用意するのが好きです。
◆2 副詞 قَدْ の用法
*直説法未完了形とともに用いられた副詞 قَدْ は、「時々〜かもしれない」という蓋然性を表します。
(例) قَدْ يَمْنَعَانِ شَارِبَهُمَا مِنَ النَّوْمِ それらは飲む人の睡眠を妨げるときがあります。
◆3 20から90までの基数
*20から90までの基数は、以下のように作ります。
①20は عِشْرُونَ です。
②30から90までは、3から9までの基数に、男性外部複数形の語尾を加えます。
*まとめると、以下のようになります。このように、20から90までの数詞は、すべて男性外部複数型の活用をとります。
|
20 |
30 |
40 |
50 |
60 |
70 |
80 |
90 |
主格 |
عِشْرُونَ |
ثَلاَثُونَ |
أَرْبَعُونَ |
خَمْسُونَ |
سِتُّونَ |
سَبْعُونَ |
ثَمَانُونَ |
تِسْعُونَ |
所有格 対格 |
عِشْرِينَ |
ثَلاَثِينَ |
أَرْبَعِينَ |
خَمْسِينَ |
سِتِّينَ |
سَبْعِينَ |
ثَمَانِينَ |
تِسْعِينَ |
* 20から90までの基数を用いた時は、後続の名詞は単数形・非限定相対格におきます。
(例1) السَّاعَةُ الآنَ الثَّانِيَةُ وَعِشْرُونَ دَقِيقَةً 今は2時20分です。
(例2) سَاعَتُكَ مُتَأَخِّرَةٌ بِعِشْرِينَ دَقِيقَةً あなたの時計は20分遅れています。
(例3) السَاعَةُ الآنَ الثَّالِثَةُ إِلاَّ عِشْرِينَ دَقِيقَةً 今は3時20分前です。
*1から9までの数詞と20から90までの数詞をともに用いる時は、初めに1から9までの数詞を述べ、次に接続詞 وَ でつないで、20から90までの数詞を述べます。
(例1) أَسْتَطِيعُ أَنْ أَنْتَظِرَ خَمْسًا وَثَلاَثِينَ دَقِيقَةً 私は35分待つことができます。
(例2) التَّسْجِيلُ بِخَمْسَةٍ وَسِتِّينَ سَنْتِيمًا 書留料は65サンチームです。
*1位数と10位数は文中の機能に応じて格変化します。上の(例1)では、両者は時間を表す状況補語として、ともに対格におかれています。また(例2)では、前置詞の補語として、ともに所有格におかれています。