1 接続法の活用()

*既に第11課で学んだように、三人称複数女性形及び二人称複数女性形では、接続法は直説法と同じ語形をとります。

(例) يَشْرَبْنَ القَهْوَةَ 彼女たちはコーヒーを飲みます。[直説法]

يُحْبِبْنَ أَنْ يَشْرَبْنَ القَهْوَةَ 彼女たちはコーヒーを飲むのが好きです。[接続法]

*三人称複数男性形及び二人称複数男性形に添えられる「防御のアリフ」は、完了形の三人称複数男性形の場合と同様、接尾型代名詞が後続すると消滅します。

(例) يُحِبُّونَ أَنْ يُهَيِّئُوا الشَّايَ 彼らは紅茶を用意するのが好きです。

يُحِبُّونَ أَنْ يُهَيِّئُوهُ 彼らはそれを用意するのが好きです。


2 副詞 قَدْ の用法

*直説法未完了形とともに用いられた副詞 قَدْ は、「時々〜かもしれない」という蓋然性を表します。

(例) قَدْ يَمْنَعَانِ شَارِبَهُمَا مِنَ النَّوْمِ それらは飲む人の睡眠を妨げるときがあります。


20から90までの基数

20から90までの基数は、以下のように作ります。

20عِشْرُونَ です。

30から90までは、3から9までの基数に、男性外部複数形の語尾を加えます。

*まとめると、以下のようになります。このように、20から90までの数詞は、すべて男性外部複数型の活用をとります。


20

30

40

50

60

70

80

90

主格

عِشْرُونَ

ثَلاَثُونَ

أَرْبَعُونَ

خَمْسُونَ

سِتُّونَ

سَبْعُونَ

ثَمَانُونَ

تِسْعُونَ

所有格

対格

عِشْرِينَ

ثَلاَثِينَ

أَرْبَعِينَ

خَمْسِينَ

سِتِّينَ

سَبْعِينَ

ثَمَانِينَ

تِسْعِينَ


20から90までの基数を用いた時は、後続の名詞は単数形・非限定相対格におきます。

(例1) السَّاعَةُ الآنَ الثَّانِيَةُ وَعِشْرُونَ دَقِيقَةً 今は2時20分です。

(例2) سَاعَتُكَ مُتَأَخِّرَةٌ بِعِشْرِينَ دَقِيقَةً あなたの時計は20分遅れています。

(例3) السَاعَةُ الآنَ الثَّالِثَةُ إِلاَّ عِشْرِينَ دَقِيقَةً 今は3時20分前です。

*1から9までの数詞と20から90までの数詞をともに用いる時は、初めに1から9までの数詞を述べ、次に接続詞 وَ でつないで、20から90までの数詞を述べます。

(例1) أَسْتَطِيعُ أَنْ أَنْتَظِرَ خَمْسًا وَثَلاَثِينَ دَقِيقَةً 私は35分待つことができます。

(例2) التَّسْجِيلُ‮ ‬بِخَمْسَةٍ‮ ‬وَسِتِّينَ‮ ‬سَنْتِيمًا 書留料は65サンチームです。

*1位数と10位数は文中の機能に応じて格変化します。上の(例1)では、両者は時間を表す状況補語として、ともに対格におかれています。また(例2)では、前置詞の補語として、ともに所有格におかれています。