◆1 百位数
*百位数は以下のように表します。
①二百は مِائَةٌ または مِئَةٌ を双数形に変えます。補語名詞が後続すると、双数形語尾の ن は当然脱落します。
(例) فُسْتَانُ زَيْنَبَ بِمِائَتَيْ دِيرَارٍ
ザイナブのドレスは二百ディナールです。
②三百から九百までは、 مِائَةٌ または مِئَةٌ の前に、それぞれ対応する一位数の女性形をおきます。女性形にするのは、勿論 مِائَةٌ が女性名詞だからです。なお、対応する一位数は、文中の機能に応じて自由に格変化しますが、 مِائَةٌ または مِئَةٌ 自体は、常に単数形1所有格におかれます。
(例) بَدْلَتَا نَذِيرٍ وَسَلِيمٍ بِثَمَانِيمِائَةِ دِينَارٍ
ナジールとサリームの上着は八百ディナールです。
*千位数は以下のように表します。
①千は أَلْفٌ です。
(例) المَجْمُوعُ أَلْفُ دِينَارٍ
合計は千ディナールです。
②二千は أَلْفٌ を双数形に変えます。補語名詞が後続すると、双数形語尾の ن は当然脱落します。
(例) تُصْبِحُ أَلْفَيْ دِينَارٍ
それで二千ディナールになります。
③三千から一万までは複数形 آلاَفٌ を用いて、その前に、それぞれ対応する一位数の男性形をおきます。一位数を男性形にするのは、勿論 أَلْفٌ が男性名詞だからです。なお、百位数の場合と同様、対応する一位数は、文中の機能に応じて自由に格変化しますが、 آلاَفٌ 自体は、常に複数形所有格におかれます。
(例) إِنَّهَا تُسَاوِي ثَلاَثَةَ آلاَفٍ وَخَمْسَمَائَةِ دِينَارٍ
それは三千五百ディナールに相当します。
④11,000から99,000までは「一位数&十位数& أَلْفٌ の単数対格」という構成になります。
(例) أَحَدَ عَشَرَ أَلْفًا 一万一千
⑤100,000は مِائَةُ أَلْفٍ になります。以後101,000から999,000までは、101から999までの数詞の作り方と同じです。
(例) مِائَةٌ وَأَحَدَ عَشَرَ أَلْفًا 十一万一千
⑥百万は أَلْفُ أَلْفٍ または مَلْيُونٌ です。
◆2 数詞の並べ方(2)
*千位数、百位数、十位数及び一位数が含まれている数を述べる時は、通常「千位数→百位数→一位数→十位数」の順に並べます。
(例) المَجْمُوعُ أَلْفَانِ وَسِتَّمَائَةٍ وَخَمْسَةٌ وَخَمْسُونَ دِينَارًا
合計は二千六百五十五ディナールです。
*ただし、「一位数→十位数→百位数→千位数」のように、小さい方から順に並べることもできます。
(例) يَدْفَعُ السَّيِّدُ عَبْدُ اللَّهِ خَمْسَةً وَخَمْسِينَ وَسِتَّمَائَةٍ وَأَلْفَيْ دِينَارٍ
アブドッラー氏は二千六百五十五ディナール払います。
*なお、いずれの場合も、数えられる対象の名詞は、接続詞の و で結ばれた最後の数詞に、数及び格を一致させます。
1 مِائَةٌ または مِئَةٌ には複数形がありますが、千位数を表す時には、複数形は用いません。