1 百位数

*百位数は以下のように表します。

二百は مِائَةٌ または مِئَةٌ を双数形に変えます。補語名詞が後続すると、双数形語尾の ن は当然脱落します。

(例) فُسْتَانُ زَيْنَبَ بِمِائَتَيْ دِيرَارٍ

ザイナブのドレスは二百ディナールです。

三百から九百までは、 مِائَةٌ または مِئَةٌ の前に、それぞれ対応する一位数の女性形をおきます。女性形にするのは、勿論 مِائَةٌ が女性名詞だからです。なお、対応する一位数は、文中の機能に応じて自由に格変化しますが、 مِائَةٌ または مِئَةٌ 自体は、常に単数形1所有格におかれます。

(例) بَدْلَتَا نَذِيرٍ وَسَلِيمٍ بِثَمَانِيمِائَةِ دِينَارٍ

ナジールとサリームの上着は八百ディナールです。

*千位数は以下のように表します。

千は أَلْفٌ です。

(例) المَجْمُوعُ أَلْفُ دِينَارٍ

合計は千ディナールです。

二千は أَلْفٌ を双数形に変えます。補語名詞が後続すると、双数形語尾の ن は当然脱落します。

(例) تُصْبِحُ أَلْفَيْ دِينَارٍ

それで二千ディナールになります。

三千から一万までは複数形 آلاَفٌ を用いて、その前に、それぞれ対応する一位数の男性形をおきます。一位数を男性形にするのは、勿論 أَلْفٌ が男性名詞だからです。なお、百位数の場合と同様、対応する一位数は、文中の機能に応じて自由に格変化しますが、 آلاَفٌ 自体は、常に複数形所有格におかれます。

(例) إِنَّهَا تُسَاوِي ثَلاَثَةَ آلاَفٍ وَخَمْسَمَائَةِ دِينَارٍ

それは三千五百ディナールに相当します。

11,000から99,000までは「一位数&十位数& أَلْفٌ の単数対格」という構成になります。

(例) أَحَدَ عَشَرَ أَلْفًا 一万一千

100,000مِائَةُ أَلْفٍ になります。以後101,000から999,000までは、101から999までの数詞の作り方と同じです。

(例) مِائَةٌ وَأَحَدَ عَشَرَ أَلْفًا 十一万一千

百万は أَلْفُ أَلْفٍ または مَلْيُونٌ です。


2 数詞の並べ方(2)

*千位数、百位数、十位数及び一位数が含まれている数を述べる時は、通常「千位数→百位数→一位数→十位数」の順に並べます。

(例) المَجْمُوعُ أَلْفَانِ وَسِتَّمَائَةٍ وَخَمْسَةٌ وَخَمْسُونَ دِينَارًا

合計は二千六百五十五ディナールです。

*ただし、「一位数→十位数→百位数→千位数」のように、小さい方から順に並べることもできます。

(例) يَدْفَعُ السَّيِّدُ عَبْدُ اللَّهِ خَمْسَةً وَخَمْسِينَ وَسِتَّمَائَةٍ وَأَلْفَيْ دِينَارٍ

アブドッラー氏は二千六百五十五ディナール払います。

*なお、いずれの場合も、数えられる対象の名詞は、接続詞の و で結ばれた最後の数詞に、数及び格を一致させます。

1 مِائَةٌ または مِئَةٌ には複数形がありますが、千位数を表す時には、複数形は用いません。