◆1 関係文(了)
*先行詞が関係文中で句の補語として用いられる場合は、句の冒頭語の直後に《想起代名詞》を置かなければなりません。
(例) هُوَ صَاحِبِي الَّذِي أُمُّهُ خَيَّاطَةٌ
彼はお母さんが裁縫師である私の友だちです。
*また、先行詞が関係文中で前置詞の補語として用いられている場合も、前置詞の直後に《想起代名詞》を置かなければなりません。
(例1) يَتَوَجَّهُ سَلِيمٌ إِلَى العُلْبَةِ الَّتِي تَجْعَلُ فِيهَا أُمُّهُ أَدَوَاتِ الخِيَاطَةِ
サリームはお母さんが裁縫道具を入れている箱の方に向かいます。
(例2) أُرِيدُ أَيْضًا مِقَصًّا أَقُصُّ بِهِ الخَيْطَ
私は糸を切る鋏もほしいです。
(例3) لَعَلَّهُ عَلَى المَائِدَةِ الَّتِي كَانَتْ عَلَيْهَا العُلْبَةُ
恐らくそれは箱があったテーブルの上にあります。
(例4) لِي قَمِيصٌ سَقَطَ مِنْهُ زِرَّانِ
私には2つのボタンが落ちたシャツがあります。
*関係文中で先行詞に関する場所の概念を表したい時には、関係副詞の حَيْثُ を用いることができます。
(例) وَتُعِيدُ العُلْبَةَ حَيْثُ كَانَتْ
そして彼女はその箱を元あった場所に返します。
◆2 卓越詞(4)
*ダブル動詞語根から派生した形容詞や分詞の卓越詞は、第2語根の母音は第1語根に移動し、第2語根と第3語根はシャッダで統合されて、第3語根の母音を持ちます1。
(例) صَحِيحٌ 健康な・正しい→ أَصْحَحُ (中間形)→ أَصَحُّ より健康な・より正しい
◆3 道具名詞 مِقَصٌّ
* مِقَصٌّ (鋏)は、ダブル動詞 قَصَّ [Au](切る)の道具名詞です。
◆4 内部複数形 أَشْيَاءُ
* أَشْيَاءُ は、 شَيْءٌ (もの、こと)の内部複数形です。通常 أَفْعَالٌ 型複数形は三段変化しますが、この場合は例外的に二段変化します。
1第1巻第20課参照。