◆1 条件文(6)

*既に第7課で述べたように、条件節が接続詞 إِذَا によって導入されている場合、応答節の動詞は未完了形直説法におくこともできます。これと同様に、 条件節が接続詞 إِنْ または لَوْ によって導入されている場合も、応答節の動詞は未完了形直説法におくことが許されます。

(例1) إِنِ اسْتَطَعْتُ آكُلُ مِنْهُ صَحْنًا آخَرَ

食べられるのなら、もう1皿食べよう。

(例2) لَوْ كُنْتُ أَسْتَطِيعُ آكُلُ مِنْهُ ثَلاَثَةَ صُحُونٍ

食べられるものだったら、3皿でも食べよう。

*なお(例2)では、条件節が接続詞 لَوْ によって導かれているにもかかわらず、応答節の動詞が未完了形におかれているために、強調詞 لَ が応答節の文頭に立てられていないことに注意してください。

*また、応答節が条件節に先行する疑問文では、応答節の動詞は常に未完了形直説法におかれます。

(例1) مَا نَفْعَلُ إِنْ لَمْ يُعْجِبْنَا ؟

もし味が気に入らなかったらどうしよう

(例2) إِلَى أَيْنَ يَذْهَبُ السَّيِّدُ عَبْدُ اللَّهِ لَوْ كَانَ صَغِيرًا ؟

もしアブドッラー氏が若かったら、どこに行くでしょう。


2 関係代名詞 مَا の用法

*関係代名詞の مَا は、条件文のニュアンスで用いられることがあります。

(例) كُلُوا مَا شِئْتُمْ 食べたいものを食べなさい。

*上の例文では、関係代名詞の مَا が条件文のニュアンスで用いられているため、動詞 شَاعَ (Ya)は完了形におかれています。

*なお、この文は次のように言うこともできます。

(例) مَا شِئْتُمْ فَكُلُوهُ 食べたいものを食べなさい。