第1課:休日の朝
今日は休日です。朝、ナジールが友だちのアフマドの家に入ると、彼は本を手にしながら机の前に座っています。ナジールはアフマドに挨拶します。
「こんにちは、アフマド。」
アフマドは彼に挨拶を返します。それからナジールが言います。
「アフマド、何をしているの?」
「科学の学課を暗記しているんだ。君に読んでみようか?」
ナジールが本を手に取ると、アフマドが課文を読み始めます。でも、すぐに止めてしまいます。一つの単語を忘れてしまったからです。
ナジールが彼に言います。
「その単語を君に思い出させてあげようか?」
「いいよ。僕、一人で思い出すから。」
アフマドは少し考えて、その単語を思い出します。それから課文を最後まで読みます。
ナジールが彼に言います。
「君はこの課をよく理解しているね。他に課文はまだ残っているの?」
「いいや、他の課文は全部覚えたし、宿題も全部書いたよ。ナジール、君には何かやることがあるの?」
「僕なら、昨日全部仕上げたよ。グランドに行こうか?」
アフマドは空に目をやって、それから言います。
「空が黒くなってきたよ。僕はもうすぐ雨が降ると思うな。一緒にトランプで遊ばない?」
二人の少年は一時間ゲームをします。するとナジールがアフマドを負かします。
「このゲームなら、休暇の前まではいつも僕が君を負かしていたのに。君はどうやって覚えたの?」
「僕の従兄弟が、休暇の間に僕に教えてくれたんだ。彼と一緒に毎日1時間遊んでいたからね。」
ナジールが立ち上がって言います。
「僕は家に帰るよ。おなかがすいたからね。」
「僕と一緒に昼食を食べない?」
「ありがとう、アフマド。でも、僕たち二人だから、君の食事じゃ足りないよ。」
「そんなことはないよ。だって、僕のお母さんは君が来ることを知っていたんだ。そして、僕たちのために十分な食事を用意してくれたのさ。」