第12課:昼食と夕食の間
アフマドは紅茶をたてて、ザイナブに一杯与えます。それからカップを取って彼女に尋ねます。
「何か食べる? ケーキもあるし、ナツメヤシの実だってあるよ。」
「ありがとう。でもいらないわ。1時間前にお昼ご飯を食べたばかりだから。」
彼女は自分のカップの紅茶を飲んで、それから言います。
「これ、とてもおいしいわ。こんな風に紅茶をたてるって、誰に教えてもらったの?」
「お父さんが教えてくれたんだ。お父さんはとても紅茶が好きなんだ。」
「私、思うんだけど、男の人って、たいてい紅茶を飲むのが好きで、紅茶をたてるのが好きなようね。」
「女性はコーヒーを飲むのが好きだけどね。」
「でも、あなたの両親は、紅茶やコーヒーを飲んじゃいけないって言わないの?」
「飲み過ぎちゃいけないって言うだけだね。両方とも、飲む人の睡眠を妨げることがあるからね。」
「私の家では、両親は朝、朝食の時にはミルク入りのコーヒーか紅茶しか飲むのを許してくれないの。夕方、昼食と夕食の間は、健康に害があるし、食欲を削ぐって言っているわ。」
「それじゃ、君のお母さんは、君たちが学校から戻って来たとき、何を出してくれるの?」
「バターかジャムをつけたパン一切れとか、ケーキ一切れを出してくれるわ。飲み物は、私たち、水やフルーツジュースを飲むわね。でも、夕食の妨げにならないようにって、どれも少ししか出してくれないの。ところであなたは、昼食と夕食の間に何を食べるの?」
「時々は何も食べない。だって、おなかがすいていないからね。時々はリンゴや他の果物を食べるよ。それから、ミルク入りのコーヒーを1杯飲む時もあるね。」
ザイナブが自分の時計を見て言います。
「私、手紙のことを忘れていたわ。もう2時20分だわ。」
「ねえ、ザイナブ。君の時計は遅れているよ。今は3時20分前さ。」
「そうね。私の時計、止まっているわ。今から走っていかなくっちゃ。郵便局にはきっと大勢の人がいるわね。」
「僕は今日、することがないんだ。だから君の手紙を持って郵便局に行って、30分か35分か40分待ってもいいよ。」
「ありがとう、アフマド。でも、私にも時間はあるの。だから、さようなら。」
「また明日。」