第13課:郵便局で
ザイナブが郵便局に入って、案内窓口に向かいます。
「切手の窓口はどこですか。」
でも、局員は彼女の質問に答えません。そこで彼女は繰り返します。
「切手の窓口はどこかってお尋ねしたんですけど!」
「ごめんなさい、お嬢さん。同僚と話をしていたので、あなたの声が聞こえませんでした。切手ならどこの窓口でも売っていますよ。」
「手紙の重さを量りたいんですけど。」
「それなら4番窓口です。」
ザイナブは窓口の番号を見ます。すると、4番の前には別の少女がいます。でも、その窓口には局員がいません。ザイナブはその少女に尋ねます。
「この窓口の担当局員はどこですか?」
「じきに戻ってきます。一緒に待ちましょう。」
やがて局員がやって来て、その少女の手紙の重さを量り、切手を売ります。それからザイナブの番が来たので、彼女は局員に手紙を差し出します。
「この手紙はいくらですか?」
局員はそれを量って、それから言います。
「1ディナールと50サンチームです。」
それから局員は彼女に尋ねます。
「この手紙には何が入っていますか?」
「写真です。」
「それじゃ、どうしてそのように書かなかったんですか?」
「どこに書くんですか?」
「封筒の上でかまいません。住所の上に<写真>と書いてください。」
「どうしてですか?」
「局員たちが封筒を折らないようにするためです。そのために<折らないでください>って書いてもいいですよ。」
ザイナブは封筒の上にそのように書きます。すると局員が彼女に言います。
「この手紙はこんな風に送ってはいけませんよ。紛失することがありますから。」
「それじゃ、どのように送ればいいんですか?」
「書留にする必要がありますね。」
「書留料はいくらですか?」
「書留料は65サンチームです。ですから、合計で2ディナール15サンチームです。」
ザイナブはその金額を払って出ていく準備をします。すると局員が彼女に言います。
「まだ行かないでください。受け取りをあげますから。」
ザイナブは局員が受け取りを書き終えるのを待ちます。それから、彼女は局員に言います。
「私、友だちに電話をかけて、この手紙と写真を送ったことを知らせたいんです。電話の窓口はどこですか?」
「電話の窓口なら8番です。」
ザイナブは局員にお礼を言って、電話の窓口に向かいます。