第15課:アフマド、オートバイを持つ
アフマドがオートバイで走り回っています。ザイナブがそれを見て、彼に言います。
「アフマド、止まって! このオートバイ、誰の?」
「僕のだよ。」
「いつ買ったの?」
「買ったんじゃないよ。これは僕のお父さんの古いオートバイなんだ。数年前から故障で家においてあったんだけど、僕が新しいタイヤを2本買ったんだ。僕はそれを修理工場に持っていって、工場の親方に修理してもらったのさ。修理代は僕が自分のお金から払ったよ。そしたらお父さんが僕のものにしてもいいって許してくれたんだ。」
「おめでとう! 私を一緒に乗せて!」
「乗って。でも、君をどこへ連れていけばいいんだい?」
「私の家のそばを通ってちょうだい。私、この篭を家においてきたいの。」
ザイナブはアフマドの後ろに乗ります。アフマドは彼女を乗せて出発します。数分後、彼は彼女の家の前で止まります。
「私と一緒に入って。」
でも、アフマドは入ることを拒みます。彼女が彼に言います。
「それじゃ、ちょっと待っていてね。」
アフマドはしばらく彼女を待ちます。やがて彼女が出てきて、彼に尋ねます。
「私を叔父さんの家まで連れていってくれる時間、あるかしら?」
「時間なら十分あるよ。叔父さんの家はどこにあるの?」
「ここから遠いわ。私があなたに道を教えてあげる。」
「自分で運転しろよ。だって、君が道を知っているんだから。」
「私、運転はうまくないわ。それに事故が怖いし。あなたが運転して。」
「ザイナブ、運転を習えよ。この運転は簡単さ。何も危険なことはないよ。」
「今度習うわ。町の外でね。」
アフマドは再び出発します。数分後、彼はガソリンスタンドの前で止まってザイナブに言います。
「ちょっと降りて。僕がガソリンを入れるまで待っていて。」
「ガソリンはたくさん食うの?」
「工場の親父さんは、百キロで1リットル食うって言ったけど。」
「多くはないわね。あなたには1リットルで、一週間は十分じゃないかしら。」
アフマドはガソリンの代金を払って、オートバイに乗ります。ザイナブがオートバイに乗る前に言います。
「アフマド、ゆっくりね。私、急いでいないから。」
「僕だって急いでいないよ。でも、このオートバイ、どこまでスピードが出るか知りたいな。」
「運転にすっかり慣れるまで待ちなさい。この短い休暇が終わるまでまだ時間があるでしょう。さあ、出発。」
「学校に戻るのはいつだっけ?」
「今月の25日よ。」
「今日は何日?」
「21日よ。」
「それじゃ、まだ四日あるんだ。これから僕は、毎日このオートバイで過ごすぞ。」