第17課:モーリタニアの紅茶
ナジールが友だちの一人の家に紅茶を飲みに呼ばれ、モーリタニアの住人の青年に紹介されました。ナジールはモーリタニア人に尋ねます。
「あなたの国ではたくさんの紅茶が消費されると聞きました。」
「そうです。だってそれは一日中飲まれていますから。」
「紅茶はどこにあるんですか?」
「店で売られています。」
「そういう意味じゃありません。紅茶はあなたの国で栽培されているんですか?」
「いいえ、外国から輸入されています。」
「それはどのようにたてられますか?」
「緑色の紅茶の葉が少し取られます。そして沸騰するまで水が熱されます。そのお湯で紅茶が洗われ、それからお湯とミントと砂糖と一緒に、ティーポットに入れられます。そしてティーポットは数分、火の上にかけられます。その後、紅茶はティーポットからコップに注がれます。それから砂糖が溶けるまで、コップからティーポットに戻され、そしてお客様に出されます。」
「お茶の飲み方は、僕たちの国のようにゆっくりですか?」
「いいえ、急いで飲まれます。なぜならその動作はもう2回繰り返されるからです。」
「つまり、3杯飲まれるわけですね?」
「そうです。でもティーポットの中の紅茶は増やされません。ただ水と砂糖とミントが増やされるだけです。ですから、1杯目は濃くて、2杯目は中間で、3杯目は薄くなります。」
「紅茶と一緒に何か食べられますか?」
「ナツメヤシの実や焼き肉が食べられることがありますし、何も食べられないこともあります。」
「僕はそんな方法で紅茶を飲んだことがありません。ぜひ私たちにたててください。」
「でも、私は自分の家にいるわけじゃありません。私はお客様なんですから。」
ナジールの友だちがモーリタニア人に言います。
「君たちは二人ともお客様です。でも、あなたはお茶をたててください。そしてナジールはどのように肉が焼かれるか見せてください。」