18課:泥警ゲーム

アフマドとナジールが、アルジェ市の近くの小さな森の中に、仲間の友だちと一緒にいます。アフマドが友だちに言います。

「泥警ゲームをやろうよ。」

子供たちは全員その提案に賛成します。彼らの一人がアフマドに言います。

「このゲームを提案したのは君だから、君が一方のチームのリーダーにならないといけないよ。もう一方のチームのリーダーは、僕はアリーがいいと思う。」

でも、アリーが言います。

「僕は足が速くないから、チームの指揮はできないよ。だから、僕はリーダーじゃなくて、兵隊になりたいんだ。第2チームのリーダーは、ナジールがなったらどうだろう?」

ナジールが言います。

「いいよ。それじゃ、誰が二つのチームを選ぶの?」

アリーが言います。

「二つのチームのリーダーが選ぶのさ。」

ナジールはアフマドと少し話します。するとアフマドは一本の棒を手に取って、地面に大きな円を描きます。ナジールが他の子供たちに言います。

「みんな、この円の中に入って。これからアフマドが君たちを一人ずつ呼んで、それから僕が一人ずつ呼ぶよ。この円の中に一人もいなくなるまでね。選び終わるまで、呼ばれた人は呼んだ人、つまりリーダーの後ろに立っていてね。」

チームの選別が終わった後、アフマドがナジールに言います。

「君のチームは警官チームになりたいの、それとも泥棒チーム?」

ナジールは自分のチームの方に振り向いて彼らに尋ねます。

「君たちはどっちがいい?」

すると彼らは一斉に言います。

「泥棒チーム!」

ナジールがアフマドに言います。

「それじゃ、君たちは君たちの陣地を選んで。僕たちも僕たちの休憩地を選ぶから。泥棒チームで休憩したい人には、そのために選ばれた場所で休憩する権利があることを忘れないでね。それから警官には、休憩地で休んでいる泥棒を逮捕する権利がないこともね。」

アフマドが言います。

「いいよ。でも、ゲームを始める前に、君たちの休憩地を僕たちに教えなければいけないよ。同じ様に僕たちも、僕たちの陣地を君たちに教えなければならないんだけど。」

「ゲームはどのくらい続けようか?」

「サッカーをする時と同じように、90分にしよう。」