第5課:釣り
「やあ、ナジール。僕は釣りに行くんだ。君も一緒に行かないかい?」
「僕が君と一緒に釣りに行くの?」
「もし君が僕と釣りをしたいなら、釣り竿と釣り糸と、道具一式を君に貸してあげるよ。」
「ありがとう、アフマド。僕は上手じゃないけど、釣りをしてみたいな。」
「釣りは難しくないってわかるよ。もし君が僕の言うことをよく聞けば、君はすぐに会得するさ。」
アフマドは釣り竿と釣り糸と釣り針を持ってきて、それを全部ナジールに与えます。でもナジールが尋ねます。
「僕が魚を入れる別の魚鞄はないの?」
「あるよ、君に魚鞄を貸すことはできるさ。でも、君が望むなら、魚を一緒にして、後で分けてもいいよ。また、君が望むなら、釣ったものをそれぞれが取ってもいいんだ。」
「僕は君のようには釣れないと思うよ。だから、僕は言うよ。魚を釣った方がそれを取るんだ。」
「いいよ。君が釣った魚は君が家に持って帰り、僕が釣った魚は僕が家に持って帰るんだね。」
「でも、どちらも一匹も釣れないんじゃないのかな?」
「いや、僕はたくさん魚を釣って帰りたいと思っているんだ。だって、昨日僕はお父さんの釣り友だちに相談してみたんだ。すると、こう言ったんだよ。”明日は釣り日和になるぞ。君が夕方波止場に行けば、たくさんイワシが釣れるぞ”ってね。」
「それじゃ急ごうよ。もう5時だ。」
二人の少年はアフマドのオートバイに乗ります。そして波止場に着いてから、誰もいない場所を選びます。ナジールがアフマドに尋ねます。
「一緒に釣ろうか、それとも別れようか?」
「別れた方がいいよ。だって一緒にいると話をするからね。僕たちが話をすると、魚がそれを聞きつけて逃げてしまうよ。」
「虫は十分持ってきたの?」
「今持っているので十分だと思うけど、僕は肉も一切れ持っているよ。だから、虫が足りなくなったら、その肉で釣ろうよ。」