第8課:猫と犬
アフマドはナジールの雄猫とザイナブの牝犬が一緒に遊んでいるのを見ます。
「これは不思議。僕は猫と犬は敵同士だと思っていたよ。」
「それは多くの場合正しいよ。でも、猫と犬は子供の時から一緒に育てられると、二匹の間に敵意は生まれないのさ。」
「僕は何か動物を育ててみたいんだ。でも、犬か猫かで迷っているんだよ。」
「もし従順な動物がほしいなら、犬の方が良いよ。」
「でも、僕は猫は一番きれいな動物だと思うんだ。」
「それじゃ、どうして猫と犬を一緒に育てないの?」
「そのつもりはあるけど、君の雄猫と君のお姉さんの雌犬のように友だちになればいいな。」
「それなら小さな猫と小さな犬にした方がいいよ。そして、君の家の中で一緒に育てるんだ。そうすれば、二匹の猫や二匹の犬のように仲良くなるよ。」
「雄猫と雄犬がいいの、それとも、牝犬と牝猫の方がいいの?」
「子供の問題がないなら、牝猫をとることを勧めるね。だって雄猫より牝猫の方が従順だからね。」
「それ、どういうこと?」
「つまり、牝猫は滅多に家から出ないし、出てもその日のうちに帰ってくるんだ。でも、雄猫は何日も家を留守にすることがあるんだよ。」
「それは、犬でも同じ事が言えるの?」
「うん。もっとも、犬の方が問題は簡単だけどね。」
「どういうこと?」
「つまり、犬だったら、もし君が家から出したくなかったら、家の中に留めておくことができるんだ。家から出るのを禁じたかったら、家のドアを閉めておけばいいのさ。でも、猫なら塀を飛び越えてしまうからね。だから、もし猫が家から出たいと思ったら、家の中に留めておくことはできないのさ。」
「子供の問題って、何?」
「牝は一年に2回、あるいはそれ以上に子供を産むから、全部を育てることはできないんだ。」
「それじゃ僕は、雄猫と雄犬を育ててみよう。その犬がザイナブの牝犬の子供だったらいいな。だって、ザイナブの牝犬は一番優しいからね。だから、もしザイナブの牝犬が子供を産んだら、僕に雄の子犬を一匹とっておいて。」