第9課:ムハンマド、砂漠で働く
ドアがノックされました。アブドッラー氏が言います。
「お入り!」
ドアにムハンマドが現れます。アブドッラー氏の友人の一人です。
「やあ、ムハンマド! どうしてる? 数ヶ月ぶりじゃないか。」
「僕はアルジェを離れて、砂漠で働くようになったんですよ。」
「どこで? いつから?」
「会社は1975年の年末、つまり一年と一ヶ月前に僕をハシメサウドに派遣したんです。」
「ハシメサウドじゃ、とても暑いだろう?」
「ええ、いつも暑いですよ。でも、今は温暖です。だって、砂漠で最も良い季節は冬ですからね。」
「子供たちは砂漠の気候に耐えているかい?」
「末の娘が最初の数ヶ月で疲れてしまったんですが、今はおかげさまで元気です。」
「大きい子供たちの様子はどう?」
「みんな健康です。まるで砂漠で生まれたみたいですよ。」
「でも、どうしてアルジェを離れたんだい?」
「ちょっとお金が必要だったんです。それで会社が砂漠で働くトラックの運転手を募集しているって聞いた時、応募したら採用されたんです。」
「向こうの賃金はアルジェより良いのかい?」
「はい、とても良いです。それに、住まいはただですからね。」
「ムハンマド、君はいくつ?」
「35歳です。」
「まだ若いな。もし僕が君の年で、君のような体力があったら、僕も砂漠に行くんだが。でも、不運なことに、健康を損ねてしまったからね。ねえ、ムハンマド、一緒に夕食を食べないかい?」
「僕は今から姉を訪ねて、サティフに行くんです。」
「いつ戻るの?」
「今日は土曜日ですね。日曜日と月曜日、姉の家にいますから、火曜日に戻ります。」
「それじゃ、火曜日に一緒に夕食を食べよう。」
「でも、サティフから着くのが何時になるかわからないんです。もし僕が5時前に着いたら、一緒に夕食を食べましょう。そうじゃなかったら、僕を待たないでください。」