第10課:レストランにて

アブドッラー氏の家族はレストランにいます。お母さんがメニューを読み上げると、ナジールがお母さんに言います。

「お母さんが名前を読み上げた料理には、僕たちが知らないものがたくさんあるね。」

お父さんが言います。

「それじゃ、スープやクスクスのような、名前を知っている料理を選びなさい。」

お母さんが言います。

「私、家で食べているものをレストランで食べたくはないわ。」

ザイナブが言います。

「お母さんの言う通りよ。私たち、名前の知らないものを食べなくっちゃ。お父さんのお勧めは何?」

「ニンニク入りの鶏肉を勧めるね。とてもおいしいんだ。」

「まだ食べたことがないわ。味が気に入らなかったらどうしよう?」

「それじゃ、私とお母さんの分を2皿注文しよう。それをみんなで食べなさい。もし味が気に入ったら、みんなの分を1皿ずつ注文しよう。」

「鶏肉の前に何か食べないの?」

「好きなものを食べなさい。私は鶏肉から始めるよ。」

「満腹しかったらどうするの?」

「食べられるんなら、もう1皿注文するさ。」

お母さんがお父さんに言います。

「あなた、鶏肉が随分お気に入りのようね。」

「そうさ。食べられるなら、3皿でも食べてやるぞ。」

「私、家でも作れるように、作り方を勉強してみるわね。料理の本をたくさん持っているお友だちがいるの。水曜日か木曜日に彼女のところに行ってみるわ。この料理の作り方だって、きっと見つかるはずよ。」

「私たちの周りにいる人たちの中にも、このニンニク入りの鶏肉がお目当てで、このレストランにやってきた人がたくさんいるさ。」

給仕の一人が2皿の鶏肉を運んできます。子供たちが食べてみると、とてもいい味です。そこで、みんなは1皿ずつ注文します。食後、サリームが言います。

「お父さんの言ったことは本当だったね。今まで食べたうち、一番おいしかったよ。」

「みんな満腹したかい?」

「うん、満腹、ご馳走様。」

「それじゃ、アイスクリームを食べてみたらどう。このレストランのアイスクリームも有名なんだ。」