第16課:季節と農業
アフマドはトラクターの運転手のもとを去り、同じ農場で働いている叔父さんのところに向かいます。叔父さんが彼に言います。
「やあ、甥っ子。僕たちの農場は気に入ったかい?」
「うん、叔父さん。農業についていくつか質問してもいい?」
「どうぞ!」
「どうして今、耕すの?」
「私たちが今耕すのは、君も知っての通り、今が秋だからさ。秋は暑くもなく寒くもなく温暖な季節だね。もう雨が降り始めたし。」
「種はいつ撒くの?」
「種を撒くのは耕した後さ。」
「秋の雨は役に立つの?」
「そうさ、とても役に立つよ。だって秋の雨が多量に降れば降るほど、小麦の発芽が早まるからね。」
「小麦の種は秋に発芽するの、それとも冬?」
アフマドの叔父さんは笑って言います。
「ああ、都会子は何にも知らないんだな。種は冬には発芽しないよ。発芽するのは春さ。」
「刈り入れするのは春なの?」
「いや、春には刈り入れしないよ。だって、種が大きくなるにはもう少し雨が必要だからね。」
「それじゃ、いつ刈り入れするの?」
「刈り入れするのは夏だよ。それも夏の初め、暑さが厳しくなる前さ。」