第18課:誰が肉の代金を払うべきか
「ねえ、ザイナブ。私はあなたの忘れっぽさを何度叱ったことかしら?」
「お母さん、私が何を忘れたって言うの?」
「今日はあなたに肉の始末を忘れたことで叱るわ。」
「どこで忘れたのかしら?」
「肉屋から戻ってきた時、あなたは肉を台所のテーブルの上に置いたでしょう。そしてあなたは私のところにお釣りを返しにやって来たわね。でもそれから、あなたは台所に戻って肉を冷蔵庫に入れることを忘れたのよ。」
「それじゃ、今から行くわ。」
「今じゃもう遅いわよ。だって、ナジールの猫が台所に入って肉を盗んで外に出て、庭で食べてしまったの。」
「お母さん、ごめんなさい。それじゃ、私、自分のお金でそれと同じ肉を買ってくればいい? だって、私、お祭りの日にもらったお金を持っているから。」
「まあ、あなたって気前がいいのね。でも、あなたのお金を全部使わせるわけにはいかないわ。ナジールを呼びなさい。」
やがて、ナジールがやって来ます。お母さんはナジールに、猫が肉を盗んで食べたことを知らせて、それから彼に言います。
「あなた方二人でお金を出し合って肉を買ってくることにする?」
ナジールはこう言って抗議します。
「僕は一緒に買いたくはないよ。だって、僕は叱られるような悪い事、何もしてないからね。」
ザイナブが言います。
「なんてケチなの! あなた、自分の猫に責任がないの?」
「僕は猫のすることには無罪さ。」
「いいわ。それじゃ、私が一人で肉の代金を払うわ。でも、あなたの泥棒猫がやってきたら、死ぬまで打ちのめしてやるわ。」
「僕がこの家の中にいる限り、猫には手を触れさせないぞ。」
「それじゃ、いなくなるまで待ってるわ。」
その時、お母さんが二人の間に割って入って言います。
「もう話はそれくらいにしなさい。あなた方は肉の代金の三分の一ずつを払いなさい。私もあなたたちと一緒に三分の一を払うから。」